行政と共に、宇美町を楽しく盛り上げる

うみ☆ガールズ

宇美町の女性を中心としたボランティア団体「うみ☆ガールズ」。あすばるが実施している「女性による元気な地域づくり応援講座事業」、通称・元気塾の一環として、平成30年度に開講された「うみ☆ガールズ塾」の実行委員や塾生など20人ほどがメンバーとなり活動しています。

隣町の活動に影響を受けて、元気塾を開講

うみ☆ガールズが立ち上がったきっかけは、平成29年度に志免町で開講された元気塾「志免活性化チーム」に、宇美町から4人が参加したこと。受講後に4人は「宇美町でもぜひ元気塾を開きたい」と考えて、宇美町役場へ相談に行きました。「志免町には子育て世代が楽しめる場所やイベントがあり、地域で活躍する女性がたくさんいて、キラキラ輝いてみえました。私たちも宇美町を楽しく盛り上げていくために、仲間がほしいと思ったんです」と当時を振り返ります。

 飛び込みで相談に来た4人の話を聞き、町役場は元気塾の開講を快諾。平成30年9月から翌年2月まで実施した「うみ☆ガールズ塾」では4人が実行委員となり、町内の女性25人が参加しました。宇美町は2020年に町制施行100周年を迎えることから、「宇美愛で100年つなげるプロジェクト」をキャッチコピーに掲げ、町長や町役場のスタッフたちも意欲的にサポートしてくれました。

取材後、図書館や行政との連携会議が開かれうみ☆ガールズも出席。 次年度のイベント開催について話し合っていました。

行政と連携した「図書館イベント」は大盛況

平成31年2月9日には、元気塾のお試しイベントとして、うみ☆ガールズと宇美町の主催で「夜の図書館カフェ」を開催しました。「町立の立派な図書館を活用して、家族で夜まで楽しめるイベントにしよう」と、さまざまなワークショップを企画。館内にはジャズがかかり、コーヒーやパン、焼き菓子なども販売しました。事前に町内にポスターを貼り、学校でチラシを配り、回覧板などでも告知した結果、15時から20時の5時間のイベントに1000人以上が来場。予想を大きく上回る盛況ぶりで、来場者アンケートでは97%から「またやってほしい」という回答を得て、「町の人はこんなイベントを望んでいたのだ」と手応えを感じました。

 うみ☆ガールズは「私たちは素人なので、公共の図書館では何が許可されて何がダメなのかわからず、とにかく自分たちがやりたいこと、皆さんに楽しんでもらえそうなことを出し合って、一つひとつ交渉して実現しました。行政の皆さんがしっかりサポートしてくださったのが心強かったです」と話します。

 

楽しく活動して町を盛り上げていきたい

 元気塾を修了後も、うみ☆ガールズとして活動を継続し、令和元年9月21日にも図書館を会場にして「親子でサイエンス 宇宙の図書館カフェ」を開催。プラネタリウムやサイエンスショー、天体観測などを企画して、2回目の図書館カフェも大成功を収めました。

 「これからも宇美町の皆さんが町をもっと好きになり、喜んでもらえるような企画を考えて形にしていきたいです。気負いすぎず、まずは私たちが楽しんで活動していれば、一緒に楽しんでくれる仲間や町民の方々が増えていくと信じています」と今後の抱負を語ってくれました。

(取材:2020年1月)

図書館を使ったイベントが功を奏して、2年連続で図書館カフェを開催しています。行政との連携、協働がうまくいっています。