何かしてみたい地域の人たちをつなげる

ふくつながり

福津市の「ふくつながり」は、あすばるの「女性による元気な地域づくり応援講座事業」、通称・元気塾として、2018年度に開講された「ふくつ姉妹。」の実行委員を母体として誕生した団体です。当初は「ふくつ姉妹。」として発足し、「男女年齢を問わずに幅広い人やコト、モノとつながりたい」という思いから、2019年に「ふくつながり」へと名称を改めて活動しています。

 

いきいき塾卒業生の発案で元気塾を開講

 福津市で元気塾「ふくつ姉妹。」を開催することになったのは、福岡県とあすばるが開催した女性リーダー育成塾「ふくおか女性いきいき塾」の卒塾生2人が、「いきいき塾で学んだことを地元の人たちに伝えたい」と考えたからです。2人は福津市やふくつ男女共同参画協議会に相談した上で、元市役所職員や市議会議員、団体事務局の経験者などに声をかけて、実行委員会を立ち上げました。

多彩なメンバーが参加してグループが誕生

 全7回の講座では、副市長・松田美幸さんの講演から始まり、ファシリテーション講座、100人女子会&ふくつマルシェなどを開催しました。また、参加者がやりたいことを出し合った結果、「子育ち応援隊」「居場所づくり」「稼ぐまちづくり」の3グループが誕生。公開講座では、多様な世代の男女60人の市民の皆さんを前に3グループが構想を発表した後、関心のあるグループごとに集まってマッチングや意見交換を行いました。「元気塾がきっかけで世代の違ういろんな人たちと出会い、一気に世界が広がりました」「仕事でも子どもでもなく、自分軸で同じようなことに関心のある素敵な仲間とつながれたことがうれしい」とメンバーは話します。

クリスマスマーケットに3000人が集まった

 元気塾を修了後、2019年度は市の支援を受け、「ふくつながり」として講座を継続。12月にはJR福間駅で福津初となるクリスマスマーケットを開催しました。実行委員を中心に、元気塾から生まれた3グループをはじめ、小・中・高・大学生が主体の「ふくつチャレンジ部」も活躍。さらに出店者チーム、地域団体、近隣の店舗、企業、農家、行政まで、多くの団体・人が関わったマーケットには3000人ものお客さんが集まり、大盛況のうちに終わりました。「いろんな世代の人たちが、売る人も買う人もごちゃ混ぜになって、福津のいいものを真ん中に笑顔でおしゃべりしていました。メリークリスマスと声をかけてくれる小学生男子も…。人と人がつながったときのパワーやワクワク、幸せを感じた1日。福津って本当に幸せあふれるまちだなと涙が出ました」とメンバーは振り返ります。

人とコト、モノをつなぐ地域のハブ役に

 ふくつながりのメンバーは、それぞれが得意分野を生かしながら、新しいことにもチャレンジしています。司会やチラシ作成、報告書づくりからマーケット出店のノウハウ、LINEの使い方まで、みんなで教え合うことで新たなスキルを身に付けられる場にもなってます。「地域で何かやってみたい、誰かとつながりたいという思いを抱えている人は、まだまだたくさんいると思います。そういう人たちを発掘し、人とコト、モノをつないでいく地域のハブ役となり、これからも福津を盛り上げていきたいです」と抱負を語ってくれました。 

(取材:2020年1月)